あなたがお金を借りた事があるとしても、数千円、数万円といった世界ならば、あなたのこれまでの信用情報に問題が無ければ、何の保証もなくお金を貸してもらうという事も可能でしょう。
しかしこれが、数百万、数千万といった大きな額の融資となれば、融資をする側とすれば、それだけの大金を貸して返済の保証が無いというのでは、融資を行うという判断は難しくなってしまいます。
そこで生まれたのが、担保という仕組みです。
借金と担保
住宅であったり物であったりをお金を貸す代わりに担保という形で、万が一返済が滞って不可能となった場合には差し押さえることが出来るという制度です。
- 簡単に言うと、補償を作ってくれればお金を貸します、という事になります。
- よほどの事が無い限り保証人にはなってはいけません。
よく昔のドラマやアニメなどを見ていると、家の家具や家電などに差し押さえの張り紙が貼られていたりといったシーンがあったかと思いますが、ある意味あれも、借金の担保として物が失われるという形です。
担保には二種類ある
先ほどのケースの場合、担保となっているのは物ですが、実はこういった場合は物的担保という呼ばれ方をします。
それ以外の代表的な物として、不動産や証券担保などが存在します。
証券担保というのは株や有価証券などを担保にしてお金を借りるという形です。
それ以外にもう一つ、人的担保と呼ばれる担保があります。
この人的担保というのは、お金を借りた人以外の人の財産が担保となります。
あなたも保証人という言葉はご存知かと思いますが、万が一、お金を借りた人が借金の返済が出来なくなった場合、その債務というのは保証人が代わりに返済しなければならないという、ある意味恐ろしい制度です。
こうして本人では無い方が返済を行う場合、代弁返済という呼ばれ方をします。
この保証人制度によって実際に借金で人生が狂ったという話は枚挙にいとまがなく、自殺などの悲しい悲劇もこれまでに幾度も生まれています。