お金の融資を受けたり、投資を行いたいと考えていたり、金融の仕組みについて知りたいと考えた場合、一つの大きな基準が存在します。
それが単利と複利です。
特に、単利に関してはこれから知っておかなければ損をする事も非常に多くなってしまいますから、この単利という金利方法について少し説明させて頂きましょう。
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単利とはどのようなものなのか
単利とは、利息や金利の計算方法の一つです。
複利という仕組みが金利の再投資などのリターンを考慮している制度なのに対して、この単利の場合はそれらを考慮していない計算方式となっています。
ここでは例として、元本が1000万円だったとして、年率2パーセントという単利の運用を5年間行ったという想定で計算方法を解説します。
この場合、一年目は利息が20万円、二年目もやはり20万円、という風に続き、五年間これを継続したとした場合、元利の合計は1100万円という形になるという訳です。
一体、どの様な業態や業界でこの単利が使用されるのかという事ですが、承継会社が投資家に対して掲示している様な債券の利回りなどは単利で表示されている場合がほとんどです。
またそれ以外にも、スーパー定期なども一般的に単利での表示となっています。
単利と複利どちらがお得なのか
単利と複利、どちらが得をするのかという事を考える場合、基本的な事柄として知っておかなければならないのは、複利の場合、利息が利息を生み、雪だるま式に大きくなっていくという概念です。
これについては、ビジネスの著書や書籍などを見れば明らかになる事ですが、多くの資産家というのは投資だけで生活をしていますが、その収入源は主に複利によるものです。
これに対して単利の場合、先ほどの解説でもお分かりになったかと思いますが、基本的に利息は金利が変わらない限りは変わりません。
そうした事を考えても、もし投資などを考える場合には、単利の計算だけではなく複利の計算も出来る様になるのが望ましいと言えるでしょう。