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闇金が危険な理由
闇金と、正規の消費者金融の会社と何が違うのでしょうか。
消費者金融には「サラ金」や「街金」などというう呼び方もありますが、それらと「闇金」は全くの別物です。
時々混同されている方がいるようなので、詳しく解説します。
銀行 | 大手消費者金融 | 中小消費者金融 | 闇金融業者 | |
---|---|---|---|---|
合法・違法 | 合法 | 合法 | グレー | 違法 |
金利 | 法定金利 | 法定金利 | 基本的に法定金利 | 法定以上の金利 トイチ、・トゴ等 |
審査 | 厳しい | 厳しい | 大手よりはやや甘い | 甘い |
融資時間 | 数日間 | 最短即日可 | 最短即日可 | 即日・即金もあり |
督促 | 法律の範囲内 | 法律の範囲内 | グレー | 悪質 |
備考 | 個人向けカードローンや 住宅ローン、事業主向けなど多様性あり。 | 個人向けのカードローン主流。 近年事業主向けも増加。 | 業者によっては違法に近いところもある。 利用には注意。 | 利息が膨れ上がり、ほぼ返済不可。 絶対に借り入れてはいけない。 |
「サラ金」は、最近ではあまり使われない言葉ですが「サラリーマン金融」の略で、通常は合法な消費者金融を指しますが、貸金業者全体が「サラ金」と呼ばれる事もあり、それだけで合法な業者か違法な業者かはわからないとも言えます。
「街金」は、一般的に中小の消費者金融の会社を指します。
大手の消費者金融の会社よりは、審査が緩い傾向があり、過去に金融事故があった方でも借りる事が出来る事もあります。
ただし、街金を装いながら実は、その中に闇金が潜んでいる事もあるので、その点は要注意と言えます。
利用する前には、業者の登録番号を確認して、違法業者出ない事をしっかり見極めて下さい。
また最近出てきた「ソフト闇金」にも注意が必要です。
一般的な闇金に比べると、若干低めに金利が設定されていますが、闇金には違いありませんので絶対に利用しないようにしましょう。
闇金を利用した時のリスクとは
こちらでは、闇金でお金を借りてしまった時のリスクについて、ご説明します。
法外な金利
利息制限法では、現在上限金利は15%~20%と決められています。
ですが、闇金はこれを上回る高金利の利息の支払いを要求して来ます。
例えばトイチと言って10日で1割の利息や、トゴという5日で1割の利息があります。
この金利で借りると、ほんの数万円借りても雪だるま式に利息が増え、利息を返すだけで精いっぱいとなり、全額返済する事がほぼ不可能になってしまいます。
個人情報の横流し
闇金で返済が出来なくなりそうな債務者の個人情報を、他の闇金業者などに横流しし、自転車操業に陥らせようとする事があります。
また1度債務整理をした人の個人情報も闇金業者内で流通し、融資あっせんの勧誘がしつこく行われる事もあります。
押し貸し被害に遭う
押し貸しというのは、融資の申し込みをしていないのに、一方的に勝手に融資金を振り込んできて、高い利息を要求される行為です。
債務整理の経験がある方が被害に遭いやすく、全く知らない業者からお金が振り込まれる事もあり、対応が難しいケースもあります。
このような場合には、どこからかの個人情報や債務整理の情報が流出した可能性があります。
強引な取り立て
大手の消費者金融や銀行では、返済を延滞した場合などでも法律の範囲内で督促を行います。
法律の範囲を超えた取り立てなどを行った場合には、金融庁から指導が入って業務停止などの処分が下される可能性もあり、正規の業者は決して行いません。
一方、闇金では法律の範囲を超えた取り立てを行います。
執拗に電話を掛けて来るのはもちろん、家や勤務先まで来ての取り立てや、嫌がらせ、脅し等、当然のように行います。
時に命の危険を感じる事さえあり、逃げる事も出来なくてどうにもならくなります。
家族や友人知人・勤務先などに迷惑が掛かる
闇金からお金を借りて返済出来ないでいると、本人だけでなく家族や友人知人、または勤務先などにも被害が及ぶ事になります。
日常生活にも支障をきたし、それによって人間関係が破綻してしまう事も考えられます。
闇金の見極め方
実際にお金を借りようと思った時、利用しようとしている業者が正規の業者なのか、それとも闇金なのか、どうやって見極めるのかそのチェックポイントをお伝えします。
ポイント1 登録番号をチェックする
正規の貸金業であれば、財務局や都道府県、貸金業協会に登録しており、登録番号が付与されています。
その番号が公式ホームページや広告などには必ず記載されているはずですので、逆に登録番号がなければ闇金だと思ってよいでしょう。
また、登録番号が記載されていても、それが偽の番号である可能性もあります。
金融庁のホームページには、登録番号から会社を検索できるシステムが用意されていますので、そちらで確認して、表示されない場合には闇金の可能性が高くなります。
ポイント2 広告掲載内容をチェックする
闇金の広告は、広告の入ったティッシュ配りや電柱などの張り紙広告などの他、最近はフリーペーパーに掲載したり、大手の消費者金融に似せたダイレクトメールなどを送り付ける事もあります。
正規の貸金業者の広告には、必ず下記の情報が記載されていますので、広告内容をチェックする事で、闇金かどうか確認して下さい。
正規の業者の広告に記載されている内容
- 商号・名称・氏名
- 貸金業登録番号
- 金利
- 返済方式・返済期間・返済回数
- ホームページのURL、固定電話の電話番号
これらのうち、ひとつでも掲載されていない情報があれば、闇金の可能性が高いので注意して下さい。
また、業者の方から勧誘の電話を掛けてきたり、頻繁にダイレクトメールを送ってくるような場合も、闇金を疑って下さい。
ポイント3 連絡先の電話番号をチェックする
上記でもご説明しましたように、広告に記載されている電話番号が、固定電話でなく携帯電話の番号の場合には、闇金の可能性が高いです。
正規の業者は、固定電話の番号または、フリーダイヤルの番号が記載されてます。
怪しいと思ったら、絶対に電話を掛けないで下さい。
また、実在している正規の業者の登録番号を載せている闇金もいる事から、登録番号と電話番号が一致するかどうかの確認も必要です。
金融庁のホームページの検索サービスには、電話番号で検索する機能もありますので、そちらを利用して業者名と電話番号が一致するかどうかの確認もするようにして下さい。
広告の宣伝文句をチェックする
広告に次のような文言があるのが、闇金の特徴です。
- ブラックでも即日融資可能。
- 多重債務者OK。
- すぐに貸します。
- 断りません。
- 審査なしで融資可能。
これらは違法な宣伝ですので、このような文言を載せた広告を出す業者は闇金です。
どこも貸してくれないからと、このような業者からお金を借りてしまうと大変な事になります。
甘い言葉に惑わされず、冷静に判断するようにして下さい。
金利をチェックする
利息制限法では、貸し出す金額によって、上限金利を15%~20%の範囲で定めています。
これを超える金利が提示してくる業者は、闇金と考えて下さい。
また、一見低い金利のように見せかけ、実はそれが年利ではなく1か月や10日という単位で掛かってくる利息であるケースもありますので、十分な注意が必要です。
さらに貸金業者は、貸金業法の総量規制という法律により、その人の年収の3分の1以上の金額は貸してはいけない事になっています。
ですから、年収の3分の1を超える金額を融資しようとする業者は、闇金の可能性が高いです。
(銀行は貸金業法の適用はありません。)
闇金以外で審査が甘い即日融資はあるのか
大手の消費者金融では、過去に金融事故を起こし、信用情報機関に記録されている間は、基本的に審査に通る事は難しいと考えられます。
しかし、中小の消費者金融の会社の場合、ケースによってはそのような方であっても融資を受けられる可能性があります。
いわゆる「街金」と言われるような業者は、知名度は低いもののその地域に根付いた営業を行っています。
大手の消費者金融ではコンピューターによって画一的な審査を行いますが、中小の消費者金融では、担当者が人の手で審査を行うので、例え金融事故を起こした過去があったとしても、現在十分な収入や返済能力があれば、融資をしてくれる可能性もあります。
ただし、中小の消費者金融を利用する際には、そこが闇金でないかの確認は忘れないようにして下さい。
闇金を利用してしまった時の相談先
もしも既に闇金でお金を借りてしまった、という方はどうしたらよいのでしょうか。
弁護士・法律事務所・司法書士に相談する
闇金だとはわからずに利用してしまった場合、または最初からわかっていて利用した場合、どちらにしても、闇金は自分の力だけで対応する事は出来ませんので、専門家に相談するようにしましょう。
闇金は法律に違反する営業をしているので、手順をしっかり踏んで手続きすれば、貸し付け自体を無効にする事が可能です。
それは個人で出来る事ではないため、闇金について十分な知識のある弁護士や司法書士、または法律事務所に相談し、手続きを依頼して下さい。
ただし司法書士の場合は、取り扱い出来る負債額が140万円までですので、それ以上の負債がある方は弁護士に相談して下さい。
闇金に強い法律事務所
闇金に詳しいとされている法律事務所をご紹介します。
依頼には着手金などの費用が必要となりますが、まずは無料相談制度を利用してみると良いと思います。
法律事務所名 | 公式ホームページ |
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ウィズユー司法書士事務所 | http://legal-expert.jp/ |
アディーレ法律事務所 | http://www.adire.jp/ |
法テラス | http://www.houterasu.or.jp/index.html |
Duel法律事務所 | http://duel-lawoffice.jp/ |
ウォーリア法律事務所 | http://ppc.warrior-law.jp/ |
まとめ
消費者金融を利用する人が増えている中、一方で闇金を利用してトラブルになっているという人も増え続けています。
軽い気持ちで闇金から借りた数万円で、人生を狂わしてしまう事にもなり兼ねません。
借金しているという事を出来れば他人に知られたくないと考える方が多く、トラブルになっても自分だけで解決しようとしがちですが、闇金は素人が太刀打ちできる相手ではありません。
なんとか利息だけを払い続けても元本は全く減らず、永遠に返し続けなければいけないような事もあります。
最も大事な事は絶対に闇金を利用しないという事ですが、闇金の手口が巧妙になり気付かないうちに闇金と契約してしまったという方も後を絶ちません。
既に契約してしまった場合には、自分ではどうにもなりませんから、出来るだけ早く専門家に相談する事が重要です。